「たねぷろじぇくと」とは

「たねぷろじぇくとネットワーク」の立ち上げ

たねぷろじぇくとネットワーク(正式名:被災地里山救済・地域性苗木生産・植栽プロジェクト)は、東日本大震災被災地の里山と生物多様性の再生を目的に、高橋一秋(長野大学環境ツーリズム学部・准教授)の呼びかけによって2012年7月に設立された任意団体です。主力メンバーとオブザーバーは「プロジェクトの仲間」をご覧ください。
20130912 たねぷろじぇくとネットワーク

「たねぷろじぇくと」の目標

「たねぷろじぇくと」では、次の6項目を活動の目的とします。
201310124 たねぷろじぇくと目標
⇒ たねぷろじぇくとパンフレット

「たねぷろじぇくと」が目指す森づくり

被災地で集めた種子から地域性苗木を生産し、それらの苗木を植栽することで、豊かな里山を再生します。
20130910 たねぷろじぇくと森づくり

人間社会を支えている森の「生態系サービス」

森には、さまざまな「生態系サービス」(恵み)が潜在的に存在しています。ミレニアム生態系評価の報告書で述べられているように、これらの生態系サービスを再生し、適切に活用することで、われわれ人間の生活は豊かになると考えらます。「たねぷろじぇくと」は、豊かな生態系サービスが活用できる森づくりを目指します。
20130912 たねぷろじぇくと生態系サービス

生態系サービスを支える「基盤サービス」と「生物多様性」

植物は光合成を行って有機物を生産し、その有機物を植食者が食べ、その植食者を消費者が食べ、やがて死んだ動植物は土壌中の分解者によって無機物に分解され、その無機物を再び植物を栄養素として利用します。このような「食べる-食べられる」の食物連鎖によって生物循環と物質循環が成り立っています。これらの働きが「基盤サービス」です。
「生物多様性」が高い状態とは、さまざまな生物で賑わっている状態を指します。「生物多様性」が高く、「基盤サービス」が良好に機能している生態系は、充実した「生態系サービス」を生み出すと考えられます。「たねぷろじぇくと」は、生物多様性を向上させるとともに、多様な生態系サービスの再生と適切な活用によって「地域社会の持続的発展」を目指します。
20130912 たねぷろじぇくと基盤サービス・生物多様性

「たねぷろじぇくと」の「地域性苗木」生産

地域性苗木とは、苗木の植栽対象地周辺で採取した種子から生産した苗木のことを言います。つまり「地元産の苗木」です。地元産の地域性苗木を植栽することで、地域固有の遺伝子資源や自然生態系の攪乱を防ぐことができます。
20130910 たねぷろじぇく地域性苗木生産

「地域性苗木」を活用しない植栽のリスク

「たねぷろじぇくと」で地域性苗木を活用した植栽を重視する理由は、地域固有の「遺伝子の攪乱」を避けるためです。異なる遺伝子構造を持った苗木を持ち込んで、もともと自生していた樹木と交配が繰り返し起こると、その地域の環境に適応できない樹木が死亡し、この地域の遺伝的多様性が減少してしまいます。その結果、想定される最悪のシナリオは、その種類の樹木が子孫を残せなくなり、個体数の減少や絶滅のリスクが高まることが予想されます。しかしながら、将来、その種類の樹木にどのような影響が出るかは完全に予測することはできません。したがって、「たねぷろじぇくと」では、そのような最悪のシナリオを避けるために、「地域性苗木」を活用した里山再生を目指します。
20130911 たねぷろじぇくと地域性苗木を使わないリスク
引用文献:「広葉樹の種苗の移動に関する遺伝的ガイドライン」(森林総合研究所 2011)

「たねぷろじぇくと」の活動サイクル

種子を集めてから地域性苗木を被災地に植栽するまで、最低3年はかかると考えています。1期目の苗木生産は2013年にスタートしました。2014年は2期目、2015年は3期目と、苗木の生産を継続します。
20130910 たねぷろじぇくと活動サイクル

「たねぷろじぇくと」ワークショップの予定

プロジェクトに参加する小学校を中心にワークショップを開催します。
20130910 たねぷろじぇくとワークショップ

助成金

たねぷろじぇくとの活動は、以下の支援団体から助成金を受けて実施しています。

経団連自然保護基金

    ○2014年度採択(環境教育)
     プロジェクト名:被災地里山救済・地域性苗木生産プロジェクト
    ○2016年度採択(環境教育)
     プロジェクト名:被災地里山救済・地域性苗木生産・植栽プロジェクト

大成建設自然・歴史環境基金

問い合わせ先

たねぷろじぇくとネットワーク 代表 高橋一秋
〒386-1298 長野県上田市下之郷658-1 長野大学環境ツーリズム学部内
Tel: 0268-39-0136
e-mail: k-takahashi@nagano.ac.jp