
ワークショップ④種子採取地植生調査【山元町・防潮林】(長野大)第二弾
2013年9月13日(金)~15日(日)
「たねぷろじぇくとワークショップ④種子採取地植生調査(山元町・防潮林)第二弾」を宮城県山元町の防潮林で実施しました。第一弾の調査で設置した調査プロット(20m×50m)を拡張し、計50m×50mの調査プロットを完成させました。その調査プロットを10m×10mの小型プロット(計30個)に区分し、さらに、その小型プロットを5m×5mの植生枠(計120個)に区分しました。
今回の調査では、各小型プロットに出現する胸高直径5cm以上の木本種の種名、枯れの状況、胸高周囲長を記録しました(毎木調査)。また、各植生枠の各階層(0-0.5m、0.5m-2m、2m-5m、5m-10m、10m以上)に出現する木本種の種名と結実状況を記録しました(植生調査)。毎木調査は調査プロット(50m×50m)のうち10m×50mの範囲、植生調査は30m×50mの範囲で調査が終わりました。
スケジュール
9/13(金)16:00~18:00: プロット設置
9/14(土)10:00~18:00: プロット設置、毎木調査、植生調査
9/15(日)13:00~18:00: 植生調査 (※午前中は台風のため待機)
たねぷろじぇくとワークショップ④種子採取地植生調査(山元町・防潮林)第二弾
調査プロット設置、毎木調査、植生調査
- 山元町・防潮林調査地に到着
- 調査対象とした防潮林
- 調査プロットの入口
- 調査道具の一式
- まず調査プロットを設置しました。目印の測量ポールを立てます。
- 測量杭を打ち付けます。
- 打ち付けた測量杭。杭には座標番号を記入します。
- 杭の上部には、目印のピンクテープを付けます。
- 第一弾の調査で設置した杭。先端が何か動物にかじられていました。タヌキはよく杭の先端をかじりますが、ここにもタヌキが生息しているかもしれません。
- 台風18号の影響で大雨が降り、調査地は水浸しになりました。
- 海に抜ける配水のための溝にもたっぷり水が溜まっていました。
- 毎木調査。胸高直径15cm以上の木本種を対象に、個体識別用のナンバーテープを貼ります。
- 胸高周囲長を巻尺で計測しました。
- 計測データは野帳に記録します。
- 植生調査。樹木の高さを測るときに使用する測稈 ( そっかん )を垂直に立て、階層別(0-0.5m、0.5m-2m、2m-5m、5m-10m、10以上)に出現する木本種を調査しました。
- 0.5m~2mの階層に出現したコナラ
- 0m~0.5mの階層に出現したシロダモ
- 自家用車のエンジンが故障し、急きょ修理に出すことになったため、調査3日目からは、レンタカーを利用することになりました。
- 台風の影響で、予定していた調査は全てできませんでしたが、貴重なデータを取ることができました。
残存する防潮林でみられた果実・種子
- コナラ
- シロダモ
- ウメモドキ
- ネズミモチ
- イヌツゲ
- ノイバラ
- ヤマウルシ
- サルトリイバラ
- エビヅル
- ヘクソカズラ