被災地・宮城県仙台市および岩沼市の視察 2013/09/04 2013年9月3日(火)9:00~11:30 東日本大震災で甚大な津波被害を受けた「仙台市若林区荒浜」と、震災後に津波の力を減衰させる津波除けの目的で造成された「千年希望の丘」(岩沼市)を視察しました。視察には、里山再生学ゼミ(長野大学)の学生10名が参加しました。 仙台市若林区荒浜(震災跡地・防潮林)の視察 仙台市若林区荒浜の交差点です。 廃校になった荒浜小学校。横断幕には、「ありがとう! 夢 希望 未来」と書いてありました。 荒浜の中心地に到着。震災の前は集落がたくさんあったようですが、今は更地になっていました。 残された建物の基礎。周囲には建物は一切ありませんでしたが、所々に住宅の基礎のようなものが点在していました。 荒涼とした大地の真ん中に、小さな建物と看板が設けられ、震災前後の写真が展示されていました。 展示写真を見る学生達。 震災後に行われた数々の活動が紹介されていました。 マツの植樹活動も実施されたそうです。 海浜植物の苗づくりも行っているようでした。 植栽された海浜植物の苗。 黄色いハンカチがとても印象的でした。 写真展をあとに、海の方に向かう学生達。 震災前の荒浜地区の上空からの写真。震災前には、緑豊かな防潮林がありました。 次に、津波の被害を受けた防潮林を視察しました。 長りくねった樹木の残骸をみると、津波の威力が強かったことが伺えます。 多くのクロマツとアカマツが枯れ、まばらになっている様子がよくわかります。 おそらくオオハンゴンソウ(外来種)とみられるキク科の草本がマツ林の林床に繁茂していました。 おそらくオオハンゴンソウ。 メマツヨイグサ(外来種)の花もいたるところで咲いていました。殺伐とした風景の中に黄色い花が咲いているととても綺麗でしたが、これが外来植物となると、残念が思いをしました。 防潮堤から太平洋を眺める学生達。 多くの学生は海なし県の長野県出身ですので、とても新鮮な景色でした。 2年半前に大津波が押し寄せたとは思えないほど、静かで綺麗な海でした。 海から眺めた防潮林の様子。 最後に、慰霊塔に立ち寄りました。石碑には、震災で亡くなられた荒浜地区の方々のお名前が書かれていました。心よりご冥福をお祈りいたします。 「千年希望の丘」(岩沼市)の視察 「千年希望の丘」に到着。 看板には、「千年希望の丘」事業の着工から完成までの流れがまとめられていました。 「千年希望の丘」の理念などの看板。 「千年希望の丘」(第1号)の完成を記した看板。 展望台。 展望台から周囲の様子を眺める学生達。 北側の様子。 東側(海方面)の様子。 防潮堤の一部にも樹木が植栽されていました。 南側の様子。 「千年希望の丘」の海側からの眺め。 植栽してある樹木を見てきました。 地面には藁が敷き詰められていました。 シラカシなど、10種類以上の樹木が植えられていました。 苗木に付けられた札。植栽した際の思いが書かれていました。 防潮林周辺の植物を観察しました。 ニッコウキスゲのように見えますが、園芸種でしょうか。 ニセアカシアは、いたるところに繁茂していました。 防潮林造成予定地を見てきました。 木製の柵が海岸線に沿って、何列も設置されていました。 地面には木材チップが敷き詰められていました。 集合写真。